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Dockerで簡単にRaspberry Piのイメージを圧縮する方法

作成者: Kenneth Hough|2025/08/01 6:42:20

Dockerで簡単にRaspberry Piのイメージを圧縮する方法

Raspberry Piのプロジェクトに携わったことがある方なら、.imgファイルがすぐに巨大化してしまうことをご存知でしょう。バックアップ、共有、展開のいずれにおいても、イメージをスリムに保つことは非常に重要です。そんな時に便利なのが PiShrink です。

PiShrinkは、Raspberry Pi OSのイメージを自動で圧縮・最適化してくれるシェルスクリプトですが、Linux環境が必要で、macOSやWindowsではそのままでは動作しません。

この問題を解決するために、Dockerベースの軽量ラッパーを開発しました。これにより、DockerがインストールされていればどのOSでも .img ファイルを圧縮・縮小できるようになります。

主なメリット

  • どの環境でも動作:macOS、Windows、Linux すべてに対応

  • 面倒な設定不要:Linuxツールのインストールや依存関係の解決は不要

  • 圧縮対応:オプションで xz 圧縮によりさらにサイズを削減可能

  • 安全でクリーン--rm によりコンテナは一時的に実行され、環境を汚しません

使い方

PiShrinkの公式スクリプトと必要な依存パッケージを含んだDockerイメージを作成しています。シンプルなラッパースクリプトを使っても良いですし、docker runで直接実行することも可能です。

実行例(macOS/Linux):

docker run --rm --privileged -v /dev:/dev -v "$PWD:/data" pishrink image.img

PowerShell(Windows):

docker run --rm --privileged -v /dev:/dev -v "${PWD}:/data" pishrink image.img

コマンドプロンプト(Windows):

docker run --rm --privileged -v /dev:/dev -v "%cd%:/data" pishrink image.img

圧縮付き:

docker run --rm --privileged -v /dev:/dev -v "$PWD:/data" pishrink -Z -a image.img

実行後、image.img.xz が同じディレクトリに出力されます。

はじめよう

GitHubのリポジトリに詳細なセットアップ手順と使用例があります:
👉 https://github.com/keyqcloud/pishrink-docker

Raspberry Piを使ったヘッドレス構成、IoTデバイス、またはシンプルにクリーンな.imgファイルを求める開発者にとって、このツールは時間とストレージの節約に役立ちます。

CI/CDパイプラインや自動デプロイへの組み込みをご検討の方は、ぜひKeyQまでご相談ください。